DEFILED
Divination
Season of Mist: SOM 074
14trx/\2,000
【CD】
前作のリリースが当初の予定より遅れたこともあり、気に留めていなかったが、Dsが石黒となって初のアルバムだ。１曲目から土石流の如く雪崩込む始まりに圧倒される。Dsがチェンジした効果もあり、的確に打ち抜かれるマシンガンビートの凄まじさが増幅されており、これまで以上に破壊的な様相が音によって描き出されている。出来るだけ生音を意識したと思われる録音は吉と出ており、Gの狂的な不協和音の連続や、フュージョンっぽいフレーズを織りこむBと、DEFILEDの特色もクッキリと伝わるだけではなく、単にブルータルな押しのみに留まる事無く、DEFILEDらしさを的確に伝えており、持ち味が最大に伝わってくるアルバムだ。随所に見せるカオティックコア張りの不条理気味な展開を破綻させる事無く、強引に力で押し切ってしまう辺りはさすがと唸らされた。(多田)
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