凶音
黄泉呪詞
-Beginning at the End-

TRA music: FRN-1006
10trx/CD

 今号(#35)のインタビューで活動停止について語った凶音の一区切りとなる2nd album。1〜5曲目まではレコードで言えばA面といった感じで、活動停止前の代表曲となった“凶津風”に代表されるようなストレートな凶音流ブラックスラッシュナンバーが続き、レコードで言えばB面となる6曲目以降は凶音の集大成とも言うべき組曲“黄泉呪詞”が彼らの歴史をたどるかの様に展開されていく。前作に比べて全体的には和的なリズムといった部分が減ってマイルドに融合していった感じがあるのだが、ここぞといった部分ではバーンと大胆に前面に押し出し、その押しと引きの部分が今作の魅力となっている感じがある。それにしてもこの作品のリリース日に活動停止というのは至極残念! ライブでもこの組曲がどのように再現されるか聴いてみたかった。活動再開の際は是非演奏してもらいたい。(別府)

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