古くから本誌を読んでいただけている方なら御存知のことと思うが、私にとってCASBAHというバンドは特別な存在なんである。特別増刊号として発刊した前号に引き続き二号連続掲載となるCASBAHのインタビューであるが、前回のインタビューはあくまでも"March of the Final Decade"イヴェントをテーマとしたものであり、今回は2枚連続リリースとなった「Barefooted On Earth」#1&#2についてのインタビューである。
「で、今日は何のインタビューなの?」
前回からの間隔が2カ月そこそこと短かったせいもあるのだろうが、「まだ何を聞くんだ?」といった雰囲気もあって、どちらかというとリラックスした空気の中、世間話の延長のような形でインタビューは行なわれた。
あの中では“Bold Statement”が一番最初に出来たわけじゃないですか。次が“Garden Of Roses”で、#2のラスト2曲が先に出来てたわけですよね。そうすると終わりがあって、そこから遡って…。
羽鳥:あ、でも「物語」じゃないから。主人公が一緒だっていうだけで、8曲通してのストーリーとかは全然無いから。その“Garden Of Roses”とか“Bold Statement”を書いた時の詞の内容と、#1の方との詞の内容が明と暗って分れてるだけで、タイムラグっていうか、時間的には俺の中で浮かんだ順番っていうのは逆なんだけど。
村山:そうねぇ、昔の曲(“Bold Statement”や“Garden Of Roses”)と最後に作った曲では大分スタンスも違うから。昔の曲もなんかの作品にするだろうとは思ってたけど、でも、最後に作った“Speak”とか“Flying High”とかは、そういうコンセプトの中で、その最後の(昔に作った)2曲とあともう2曲(が必要)っていう形で作ったんで、それでバランスが取れるように。一枚目が出来てから作った感じだからね。
“Speak”と“Flying High”の2曲に関しては“Garden Of Roses”や“Bold Statement”とのバランスを考えたんですか。
羽鳥:散々こなしてきた曲でもやっぱり全然リハーサルで演んなくなっちゃったら、差が歴然とするんだよね。レコーディングしたてのやつはそれだけ演奏が固まってるから、その中にポツンとリハ不足の曲が入るとギャップが凄いんだよね。もしかしたら観てる側の人にはそこまではわかんないのかもしれないけど、演ってる側がもう全然。それでいつもボツになっちゃったりするね。でも…この日(1月20日)は演るよ。昔の曲ねぇ! この日は「Young Metal Attack」(イヴェントのタイトル)だからね! やっぱりメタル演らないと(笑)。
個人的には“Yet Not Has-Been”とか聴きたいんですけど(笑)。
村山:あれは(現在のメンバーでは)一回も演ったことないね。
小林:え? 何それ?
村山:ブルドック(Demo'89)の1曲目。
小林:ああ、あれの曲は一曲も演ってないね。
“Believe Or Breed”だけ一回演りましたね。
村山:秀チャンの時に一回ね。
小林:ああ、演った演った。
村山:大分アレンジ変えたけどね。かなり変えて演りました。“The Right”も演ってない。
小林:そう言えば、何でブルドックの曲は演んなかったんでしょうね? 俺がオーディションで来た時に。
羽鳥:合わせなかった?
小林:合わせなかったですよ。
村山:練習では演るには演った曲もあるよね。“Word Known As History”は演ったよね。