杉内:結成は96年ですね。一応、バイオ上ではそのように書いてます。なぜ一応なのかというと初ライヴ(1999年3月20日/目黒Live Station)を行った時のメンバーになったのが96年だからです。実際には西(西田氏)と俺は結成の2年前の94年頃から一緒にやってました。経緯は、元々俺がSACRIFICEを抜けた段階で西がACE IN THE HOLEっていうバンド(杉内脱退後のSACRIFICEのメンバー3人に新たにVoを加えて結成されたバンドでオルタナ色の強いへヴィ・ロックだった:筆者註)をやっていたんだけど、その活動状況っていうのがあまり俺のほうにも入ってこなくてね。何してるのかなぁっていうのがあったし、SACRIFICEを辞めてまた新しいバンドをつくりたくなってた時だったから、西にまた一緒にやらないかと声を掛けてスタートしたのが始まりだね。最初は別なギタリストがいて、ドラムは誰がやってたっけな…?
こんな事を言うと失礼かもしれませんが、杉内さんがSACRIFICEを抜けて残ったメンバー3人に新しくVoを加入させてACE IN THE HOLEになったわけですが、正直、その中で西田さんは何か浮き気味だったように思うんですよ。メタル色を一番感じさせていただけに、メタルとは別な音楽性をやるのに(メタル色は)拭いきれなかったように感じがしました。
西田:そっか。SACRIFICEでは自分のメタルでやりたかった事は出来たかなとあの当時は思ってたから、取りあえず自分の中で好きなものとかやってみたいものっていうのは多々あるわけで、今度はちょっと(メタルとは)違った事をやってみようって、実験的な冒険的な事をやろうとしていたのがACE IN THE HOLEだった。